データベース

 以前から目をつけていた FileMaker 社のデータベースソフト Bento 3 を一時帰国中に購入し、今日、自室の iMac にインストールして早速使ってみた。大昔に MS-DOS バージョンの FileMaker を研究室で使っていたのを思い出す。使い勝手は向上している一方、基本コンセプトは昔と同じでわかりやすい。

 導入した主な目的は、文献整理のため。電子ファイルとして、あるいは紙媒体として持っている多数の論文の一元管理を目指す。さらに雑誌記事、新聞記事、ネット記事、私信で耳にした情報なども、科学関係のものであれば論文の仲間として同列に管理すると便利だ(科学関係の記事情報は今まで1個の MSWord ファイルにつらつらと書き連ねていたけど、ファイルが長くなりすぎて使いづらくなっていた)。内容量や媒体がまちまちの情報を一定の形のフォームに書き出していると、FileMaker よりもっと昔に一時期実践していた、紙のカードに1枚1情報でメモや情報を書いて保存する「京大式カード」も懐かしく思い出される。

 ただ今回の Bento で残念な点は、メディアフィールドに貼れる画像が、既にファイルとして保存されているものに限られる(らしい)こと。PDF ファイルを開いて画像を選択コピーし、直接 Bento のメディアフィールドにペーストするようなことは出来ない。コピーした領域をいったんファイルとして保存する必要がある。PowerPoint でもスティッキーズでも iTunes のアートワークでも直接ペーストできるのに。
 自分の文献整理データベースのフォーム上で、論文の主要な図をパッと見られるようにすることが宿願であった。なので画像を貼るプロセスの面倒さ加減は自分のデータベース運営のやる気を大きく左右する。「Mac と同じくらい使いやすい」を標榜するならこの点改良していただければありがたい!