平均顔

 今回の総選挙で落選した自公の大物議員 20 名(左)と、初当選した民主の全女性議員 26 名(右)の平均顔[朝日新聞]。

 男性と女性という異なるカテゴリーの顔を並べて「あなたはどちら似?」と訊かれても…。当選したベテラン男性議員や、落選した女性議員の平均顔も並べて見せてくれれば、もっとクリアなコメントができるのに。ただ、この画像に関して一つ感想を言うと、落選顔(左)を見て「ああ、いかにも落選しそうな顔だな」とは全然思わなかった。同じ性別・年齢層の政治家どうしで比べると、当選顔と落選顔の間の差は案外小さいかもしれない(だとしたら記事にはしにくいけど)。

 「平均顔」は、目鼻立ちのバランスがとれて、美男美女になる傾向がある。

という文にはたしかに一理ある。よく「イケメンの多い国はどこか」なんていう話題があるけど、イケメンが多いための一つの条件は、目鼻口の各パーツのサイズ・形状や顔の輪郭における平均値からの「ばらつき」が小さい、つまり顔が画一的だということなのではないか。当地で町を歩く人々を眺めていると「美男美女が多いな、そしてばらつきが小さいな」と思うことがある。美形が多いのはプラス要素のように思えるけれど、個性に乏しいのはマイナス要素とも言えるわけで、なかなか奥の深い問題であるな。