紅白歌合戦

 じつは今回の生紅白は1時間くらいしか見なかった。レコード大賞年忘れにっぽんの歌などとの差があまりなくなっているような気がしたし、隣で父が若い歌手の歌にことごとくケチをつけるのにうんざりしたので、途中でお笑い番組にチャンネルを変えたのだった。だが DVD に録画したのを通して見たら、結構楽しかった。
 今年はセットを少なくした、という。かわりに背面に巨大 LED スクリーンを設けて、大抵の背景はそれで表示している。それで場面転換の慌ただしさが少しでも解消されるなら良いことだ。
 『河内おとこ節』の ♪坂田三吉物語♪ という歌詞の「三」のところでステージ上の全員がアホになる、という小ネタが気に入って何度も見返したり。
 ブルーマングループの登場には「おおっ」と思ったけど、出番がわずか 45 秒でしかも客席通路でパフォーマンスというのがひどくあっけなかった。まるで想定外のトラブルのために予定より早く終了したかのような尻切れトンボ感。やはり彼らはステージ上を動き回って打楽器を操り、水飛沫を飛ばさなければ。
 何年か前までの紅白で見られた、何人かの歌手を「ハイ次、ハイ次」のように続けて出すことをせず、どの曲の前にも時間を割いて曲紹介やイベントを用意しているのは良いと思った。でも曲の後の余韻が乏しいのは相変わらずだな。