快晴

 一日中、共同研究先にて実験を試みるも、装置不調のためほとんど何もできず終わる。木曜に深夜まで残って作った試料の評価は先延ばしに(たぶん来年)。意気消沈。
 待ち時間の間、自分のフランス語学習のため、フランス人同僚に TV ニュースのフランス語音声を書き取ってもらう。ノーベル賞受賞者に関するニュースから 15 秒ほどのフレーズを選んで、デジカメムービーで撮っておいたもの。事前に自分でも聴き取りをトライしたけど、1割くらいしかわからなかった。まだまだだ。正解を知ることで頻出単語や聴き取りのコツを少し覚えた。

 昔の TV 番組が人々の心に残っているのは、番組の質もさることながら、ビデオデッキがなかったために見る側が一生懸命に見ていたという理由もある。いまは番組はリアルタイムでほとんど見ず、HDD レコーダに録り溜めるようになって、そのうち新鮮さが薄れて結局見ずに消すということが自分などは多々ある。「一回性」というのはイベントの印象に大きく影響を与える要素だと最近とみに思う。もしハレー彗星が毎月やってくるものだとしたら、誰も大騒ぎしないだろう。将来さらに大容量・小型化した HDD を使って「全チャンネルを 24 時間、365 日録画して後で取捨選択する」とか「自分の一生を動画で記録する」といったアイデアは、便利な面もあるかもしれないけど、本当に実現すべき理想なのかどうか疑問でもある。