中国人同僚とチャンバーのターゲットステージを取り外して分解・清掃作業。内部のベアリングまでバラしたいのに、過去の扱いが悪くて完全に分解できない状況になってしまっている。しかたなく手の届く範囲で潤滑剤を塗ったりしてしのぐ。続きは明日。

 肉体労働で1日終わった。昨日と打って変わって、帰宅後も研究のことは一切考えず、YouTube など見て過ごす。カルメン・マキが夜ヒットで『私は風』を歌うカッコいい映像 (1978年)、懐かしい『チョットマッテクダサイ』(ゴールデンハーフ)の音声、当時見逃した『8時だョ!全員集合』最終回、紅白歌合戦での朱里エイコ歌唱場面など、70 年代アイテムにどっぷり浸ってしまった。
 ネットの心地よい点は、自分の中に連鎖反応で浮かぶ「次はあれを見たい、これを知りたい」という自由な欲求に次々に答えてくれることだ。TV にはこれができない。TV 番組の質が低下しようとしまいと、人々が過去に TV 鑑賞に費やしていた時間の一部を代わりにネットサーフィンに注ぐようになったのは自然な現象であり、避けられない変化であろう。昔安いカセットテープの曲を一生懸命聴いたように、画素の粗い YouTube 画像に心を震わせられたり、忘れられない影響を受けたりすることもある。大画面 TV や鮮明なデジタル映像が、動画サイトよりも良質な映像体験をもたらすとは限らない。