晴のち雨、一時雷雨またはあられ

 午前、研究所の学生のD論公聴会(審査会?)があったので聴きに行った。審査員らしき先生が6名最前列に陣取る。学生の発表は 40 分程度。その後、審査員によるコメントや質問。日本のD論審査では審査員はフリーに質問するのが普通だけど、此処では1人の先生が 10 分くらいずっと喋ったり質問したりして、終わったら次の先生、というように順番に講評の時間を持つというやり方のようだ。今日の審査の対象学生は1名だけだったにもかかわらず、研究所全体が参加する大行事といった雰囲気だった。

 昼休みに自転車で、先週金曜に見つけた複合型大型書店へ。店内にいる間にものすごい土砂降りの雨とあられが降ってきた。しばらく待ったら晴れた。本当に天気が変わりやすいな。
 コミックコーナーで『COREE』という本を見た。以前、日本とフランスの漫画家17人が競作した『JAPON』という本のことを書いたけど、それと同様の企画が韓国に対しても行われていたとは! 見渡せば他にも、数では日本漫画に遠く及ばないながらも、さまざまな韓国漫画の本が一定の幅を占めている。フランス人は日本の漫画や文化に特別な愛着を持っていると日本人は思っている(私も思っていた)が、今や彼らの熱い視線の一部は明らかに韓国へも注がれ、このままではフランスにおける日本産コンテンツのスペースはどんどん韓国モノに奪われて行くのではないか。日本のメディア関係者は油断しないほうがいい。