晴、春の陽気、ただし風がある

 ウイルスソフト:旧職場の情報センターに電話して教えてもらい、シマンテックの名が入ったプログラム2個削除したら、無事新しいのをインストールできた。

 文献検索データベースサイト SCOPUS:各文献の被引用件数を調べられるので便利なのだが、普段は私はライセンスを持っていないので使えない。最近「あなたの h-index を調べます」と書かれた 30 日間試用の案内メールが来ていたので、試用を申し込んだ。
 h-index って初めて聞いたけど、ある研究者の論文がどれだけ引用されているかの指標で、「その人の全論文のうち h 回以上引用されている論文が h 報ある」という数らしい。面白い統計方法だな。引用ゼロの論文がたくさんあっても、ものすごく引用されている論文が1報だけあっても、そういう極端な例はカウントされず、どれだけコンスタントに注目される論文を出しているかを示す量。全論文を引用件数の順に並べた引用件数 - 論文報数グラフを見ると、ほとんどの場合パラボリックな曲線になっていることがわかる。つまり(論文数がある程度以上なら)たいていの研究者の業績は、たくさん引用されている論文が少しと、ほとんど引用されない論文がいっぱい、ということ。例えれば阿久悠の書いた詞に大ヒット曲は多いが、その陰ではその何十倍もの数の無名な曲も阿久悠は書いていたのだった、みたいなことか。
 どうしてそうなるのか、ちょっと興味がある。社会統計学的に説明されているのだろうか。でも松田聖子沢田研二のようなずっとベストテンに入り続けている(80 年代の話です)歌手の場合には、この法則は当てはまらないような気もする。