ブランド

 製膜を2回。これで此処での製膜はおしまい。感慨深いが、思い残すことはない。
 運送会社に電話して、1週間後に装置を搬出してもらうよう依頼。これからの1週間は、発送する装置の解体や分類、別件で廃液の処理、はたまた共同研究の実験と、ひどく濃密な日々になるだろう。思い残したりしているヒマはないのだ。

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赤福が製造年月日偽装
 いったん包装した製品を冷凍して保存し、解凍した日付を新たに製造年月日として記載していたとか。非常に似たケースで思い出すのは、いったん瓶に詰めたインスタントコーヒーを再び生産ラインに戻して新品に混ぜていたネスレの一件(ちなみに AGF も同様のことをしていた)。30 〜 40 年前からずっと行なわれていたにもかかわらず、消費者に気付かれなかった点も共通している。
 私は、食べても身体に害がなければいいんじゃないの? という意見だが、どうも世間は赤福については厳しい見方をしているっぽい。でもコンビニ弁当などの製造年月日も怪しいものだし、似た例を挙げたらキリがないよ。赤福の場合はそれまでのブランドイメージが高かったぶん、みんな落差にショックを受けているのか。だからブランドなんて初めから崇拝するべきではない。