突貫工事

 9月頭の応物学会に講演を申し込んだ。じつは9月からしばらくフランスの研究所に行く(帰国時期未定)ことが決まっているので、本当はその頃は学会出張どころではないのだが、情報収集のために参加したいという気持ちが強く、ならばしばしの別れの挨拶も兼ねて自分の発表もしてこようと思った。木曜の夜に実験を計画して、金曜にデータを取って、土曜に予稿原稿を書き、日曜に推敲して投稿したという慌ただしさ。
 今回は単名での申し込みとした。通常は著者が複数いることが多く、その場合は文章中で「我々は○○を発見した。」のように書くけれども、主語が1人の場合は書き方に悩む。「私は‥‥」はなぜか学術的文章にはあまり使われない。「我々」という一人称複数に対する一人称単数は「我」ということになるが、今どき「我は‥‥」と書く人もいない。「著者は」とするか、主語を省略するか(これは英語では不可能)、もしくは受身形で「○○が発見された。」と表現するのが普通のようだ。そういえば自分の結婚報告手記に「婚姻届が区役所に提出された。」と書いた作家がいたな。英語にすれば別に奇異な表現ではないだろうけど。
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 一仕事終えたので、松任図書館と松任 CCZ 温泉へ。良い天気であった。梅雨前の最後の週末ですかね。