シンバル

 IGOR の使い方を練習。今までグラフソフトに「あったらいいなあ」と思っていた機能がいろいろ盛り込んであって嬉しい。
 夕方、突然卒業生1名来訪。あまりゆっくり滞在する時間がなかったようで残念だった。
 新たな論文の構成を練り始める。
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・今日の脳内 BGM:『ハンガリー舞曲集』第6番(J. ブラームス)
 20 年以上前のことだけど、従兄弟が出る某大学のオーケストラ部の定期公演を聴きに行った。プログラムは順調に進み、最後のアンコール曲となった。曲の冒頭の最初の1音で、シンバル奏者が派手にジャーンと鳴らしたかと思うと、なんとシンバル盤の1枚が持ち手の革紐から外れてしまい、床に落下してグワラグワラグワラ‥‥とものすごい音。あまりの出来事に客は目が点になり、ステージ上の団員も半分くらいは「やり直すしかない」と思ったのか演奏する手を止めた。しかし指揮者は構わずに指揮を続け、団員もそれに従って演奏に復帰し、曲は何事もなかったように進行する。件のシンバル奏者もあわてて円盤を拾うと、革紐のないその円盤を水平にして小脇にかかえて、上からもう1枚の円盤を合わせるようにして音を出し、何とか演奏をやり遂げた。もちろん曲の後は拍手喝采
 今でも鮮明に覚えているな。非常事態に慌てるメンバーに対してリーダーが沈着冷静に判断を下したこと、無言のコミュニケーションでメンバー達がそれを理解したこと、シンバル奏者がとっさの機転で楽器のトラブルに上手く対応したことなどに感動したのだと思う。で、その曲の題名をずっと知らなかったんだけど、一昨日に図書館から借りた CD にたまたま入っていたのでようやく判明して、嬉しくなって一日中脳内で曲を反芻していたのだった。