赤いズボン吊り

 帰りそびれて職場泊。朝方に一度帰宅してゴミを出して食事して、再び出勤。このパターンは十分な睡眠が取れないのでダメだな。
 自動測定装置の試料交換とか、他の測定とか、共同研究者とのやりとりとか。
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 先日 TV を観ていたら「なぜ貴方はグラスを持つ時に小指を立てるんですか?」「それはね、親指を立てたらグラスが落っこちちゃうからだよ」みたいなやりとりをしていた(細部あいまい)。それでふと思い出した。こういうなぞなぞは昔からよく目にする。

 問題:ナポレオンはなぜ赤いズボン吊りをしているのでしょう。 答:ズボンが落ちるから。

 問題:フラミンゴはなぜ片足を上げているのでしょう。 答:両足を上げると倒れてしまうから。

 もちろんこれらの答は論理的には完全な解答を与えていない。最後の例では、フラミンゴの足の上げ方の組み合わせとして (1) 両足を上げる、(2) 片足を上げる、(3) 両足を下ろす、の3通りがあり得るのであって、(2) であるもっともな理由を述べるには (1) と (3) を否定しなければならないのに、回答例では (1) のみを否定しているに過ぎないからである。
 この手の部分解決的な答には子供の頃から納得がいかなかった。「そんなのおかしいよ!」と言っても仕方ないのだけど、考えてみればこうした非論理的なやりとりが高級ユーモアのような顔をして長く市民権を得ているのはどうなんだという気がする。ひょっとしたら、いまだ結末が明かされていない三谷幸喜の「赤い洗面器の男」ジョークも似たようなオチなのだろうか?(青い洗面器が無かったからだ、とか)