少年少女

 ミーティング。試料の電気測定。並行して自動測定装置の試料交換6回。昼にとつぜん高校時代の同級生から電話がかかってくる。10 年ぶりぐらい? 用件は仕事関係だったが久しぶりなのでしばらく雑談。
 電気測定の際にオシロスコープに現れる輝線をビデオカメラで撮影し、MaciMovie に取り込んでいるのだが、動画ってやっぱり容量を食いますね。5分で 1 GB だって。プレゼンには重要な部分だけ抜粋して示すとしても、生データもできるだけ丸ごと保存したい。DVD に落とすしかないか。

 朝の番組で岐阜の中2女子殺人事件の続報を見て、しばらくそのことで頭がいっぱいに。
 母子家庭環境で育った少女の物語はいくつか思い浮かぶ。『白夜行』(東野圭吾)の少女は友達と手を組んであくどいやり方で自分の劣悪な環境を次々と改革し、上流階級へと上っていく。『月の光』(Marginal/竹谷州史)に出てくるのはダメ人間になってしまった母を嫌って家出しつつも、その母のために食事を作りに戻ったりする根の優しい少女。しかしそれらよりも、岐阜の事件の被害者少女とそれをとりまく雰囲気は『十四歳のエンゲージ』(谷村志穂)の描く世界に非常に近いように思う。十年以上前に読んだ小説だが、少年少女グループの荒んだ行動や悲劇的な展開に衝撃を受け、どうしようもなく苦い感情が後々まで残った。今回の事件にも同じ苦さを感じ、自分の中では何も解決できていないことに気づかされた。