耳かき

 職場で USB メモリをもらう。ラッキーと思ったがよく見たら Windows 専用だった。うーむ。

 新しいパソ環境に落ち着いたところで本格的に仕事だ。といってもまずは雑用。論文査読を来週頭までにやらねばならない。しかも自分はあまり得意ではない領域のを。しかも2件いっぺんに。国際会議の論文なので、膨大な数の論文を座長が事務的に割り振ったのである。そうか、国際会議に論文を投稿した時に受け取るレビューがいつも簡素なのは、査読者に時間がないせいだけではなく、査読者が専門違いのせいでもあったんだな。まあそうは言っても責任は重大だからベストを尽くさねば。

 ビームの読み切り『剣姫』で湯浅ヒトシを初めて読んだのがきっかけで、最近話題の『耳かきお蝶』へと手を伸ばした。いかにもマンガらしいマンガ。古風な絵とセンスだが古くさくはなく、読んでいてスルスルと入ってくる。今どきの誌面で妙に存在感を示していて不思議な感じ。どっかで作者を‘新鋭’と紹介していたので、若いのに描き慣れた描線だなと感心していたら、じつは 1987 年からコミックスが出ている結構なベテランだった。惑わされてしまった。でも作者本人は何かを変えたわけでも(たぶん)ないのに、ここにきて突然売れ始めたことは興味深い。