最終講義

 職場で使っている Mac が4年ぶりにリプレースされることになって、今日その新しいマシンがやってきた。データ移植のため古いマシンも1ヵ月程度は置いておく。というか、当分旧マシンを使うつもりで、まだ新マシンは電源すら入れていない。しかし旧マシンのディスプレイは回収されてしまい、しかも新ディスプレイのケーブル端子が旧マシンのそれと合わない。あわてて情報センターにケーブルをもらいに行く。なんでこう頻繁に規格を変えなければならないのだと思うが、4年のスパンで「頻繁」とか言っているほうがエレクトロニクス業界の実状を知らなすぎるのか。
 実際、いまだに MacOS9 をベースにパソコン仕事をやっている自分としては、OSXなんていらねえよ、OS9 が使えるマシンをくれ、と言いたい気分なのだ。最新の環境が手に入る嬉しさもなくはないが、作業環境が変わる困惑のほうが大きいのだ。贅沢だと言われるだろうけど。

 研究科の教授の最終講義が午後に、退職記念パーティが夜にあった。他のグループの先生がこれまでに行なってこられた研究は普段なかなか知る機会がなくて、最終講義で初めて「へえ、そんなことやってたんだ」と知って驚くことが多い。この先生は研究テーマや戦略の立て方に筋が通っていて、しかも進むべき方向を素早く見極められる方だったのだな、と認識する。さて自分は将来最終講義を行なうような立場になれるだろうか。