情報量と製作期間

 久々に快晴で、道路の気温はなんと12℃を示していた。しかも日曜日。奇跡だ!
 午前に職場に来て試料交換。髪を切る。プール。大戸屋で夕食。再び職場に来てデスクワークと試料交換。

 一般に漫画作品はすいすい読めてしまうが、描く側はたとえ4コマ漫画でも多大な時間とエネルギーを費やす。小説は、読むのは時間がかかるが、書くほうはワープロをカタカタ叩けばスピーディーにできてしまう。映画は時間芸術なのでちょっと事情が違うが、例えば2時間の映画を見て受け取る情報量は漫画を2時間読むよりも大きいだろう。そして映画を作る費用と人手は漫画とは桁違いであることは周知のとおり。
 つまり一連のメディアにおいて、‘情報伝達の流速’と‘製作に要する労力’は反比例する傾向にある。言い換えれば、情報を伝わりやすい形に拵(こしら)えようとすればそれだけ手間がかかるのは当然なのである。
 時々漫画家の人が「こんなに時間をかけて描いても読むほうは一瞬なんだよな、バカバカしい」と愚痴るのを見かけるが、それは飛行機を作る人が「こんなに時間をかけて作っても乗客が飛ぶのは一瞬なんだよな」と言うようなものであろう。漫画は読みやすいがために多くの人に読んでもらえることを忘れてはいけない。