バンド

■『サイダースファンクラブ (1)』小坂俊史（2005 竹書房）

　３ピースガールズバンドが主人公の４コマ。雑誌掲載時から断続的に読んでいたが、続けて読むとさらに面白い。いまいちメジャーになれないミュージシャンのいっぱいいっぱいさ加減に笑いつつ、音楽業界の底辺のリアルな日常を垣間見られる。加えて作者自らが「私の脳内サイダースはこんな音を鳴らしている」と紹介した実在の３ピースガールズバンドの歌う曲を試聴したら、ますますマンガの中のバンドが立体的な感触を持ち始めた。ちょうど『スウィングガールズ』が街頭ライブで市民の目の前に登場するような効果か。してやられたぜ。関係ないけど、子供の頃に好きだった米国のTVアニメ『ドラドラ仔猫とチャカチャカ娘』も３ピースガールズバンドの話だったなぁ。