著作権・肖像権

 午前に雑誌会。
 『コミックビーム』を買って帰宅。映画『真夜中の弥次さん喜多さん』公開記念ということで、表紙は長瀬智也中村七之助のツーショットだ。『武蔵』に続く (?) ジャニーズと歌舞伎のコラボ。買う前に見た公式ページの表紙画像では2人ともシルエットだったので、おお横尾忠則みたいだぜ、と思っていたら本当の表紙にはちゃんと顔が映っていた。なんだ、あの事務所の圧力だったか。こんなに小さい画像にまで目を光らせるのかー。(もう1人の事件のためではないと思う。たぶん)

 ジャニーズの所属タレントの顔写真画像がネット上にない、と気付いたのは1年くらい前だったけど、びっくりしたね。どんな番組や映画の公式ページの出演者欄にも、ジャニーズタレントだけ顔写真が載っていないのだ。結果、しばしばものすごい違和感のあるページになっている。事務所の方針だというが、この高度情報化社会の流れに抵抗するかのような露骨なやり方。
 だが著作権や肖像権のあり方を考えてみれば、画像をヒュンヒュン簡単にダウンロードできてしまう通常のウェブページのほうが異常であって、ジャニーズの主張はむしろ筋が通っているとも言える。
 で、今放送している『義経』のページは、もう一歩進んで‘写真は載っているけれどもダウンロードできない’ような仕組みになっている。キャスト紹介ページに滝沢秀明の写真も使われているが、他の登場人物と違い、彼の写真だけドラッグできない。だが1枚でも写真があることで従来のページに感じられた違和感はほとんど解消されている。NHKとジャニーズが相当話し合って歩み寄ったんだろうな。似たようなことがJ-POPの歌詞の検索ページでもあって、こちらは表示される歌詞のコピペや印刷ができない仕組み。それぞれどういう技術かは知らない。でもこれからはページ読者と著作権者の要求にうまく折り合いをつけるようなこういう技術が進んで行くだろうし、それでよいのだろう。