『大河の一滴』

 自動測定装置の試料を時々交換。技術職員の活動報告会を聴講。共同研究者と投稿用論文原稿についてディスカッション。長いやりとりの末、ようやく英語第1稿が完成した。
 北陸に住んで11年だが能登半島の先のほうへは数えるほどしか行っていない。ふと、3月31日限りで廃線となる、のと鉄道能登線(穴水〜蛸島)に乗ってみたいという思いにかられ、時刻表を調べたり地図を眺めたりする。でも残り1ヶ月の週末には同じことを考える乗客で電車は混みまくるのであろう。

■『大河の一滴五木寛之(1998 幻冬舎
 読了。若い頃の五木氏は世の中に対する反骨精神あふれるクールガイという印象だったが、歳を取ってから書かれたエッセイはだいぶ丸みを帯びて好々爺の世間話という感じになっているね。いや内容はやっぱり世の常識に反旗を翻すものばかりだが、語り口が淡々としてさりげなくユーモラスなので印象が全く違う。言い方というのは大事だ。