やる気

 休日出勤。ヤダナアヤダナアと言いつつ自分の投稿論文推敲。
 いい天気だった。せめて、と昼食だけは河原に出て風に吹かれながら食べた。

 快楽の発生には多分に物質的な側面があるようだ(たとえば睡眠物質の分泌とか)と以前書いたけれども、逆に不快感の発生にも物質的な側面があるのではないかと最近思う。朝、深い眠りに落ちているときに突然目覚ましで起こされたときの不快な気分は、まるで体内に何らかの毒素が分布しているかのようだ。「寝不足は身体に毒だ」などと言うが、本当に毒が発生しているのかもしれない。テスト前の子供がお腹が痛くなるのも痛み物質が分泌しているからだろう。
 で、その類推で、ヤダナアヤダナアとやる気の出ない仕事に向かっている時にも、じつは脳からヤダナア物質が分泌されているのではないかと。いつ終わるかわからない嫌な仕事を前に途方に暮れているときに「この嫌な気分も実は単なる脳内物質のせいなのだ」と考えると、なんだ、そんな変な汁ごときに屈するなんて馬鹿らしいじゃないか、と少しはやる気が出てくる。そのようにして自分を騙して仕事を進めた一日。