Jacksonville (6)

 本日(11日)は‘退役軍人の日’(Veteran's Day) という米国の祝日だった。過去に戦争に参加した米国の元軍人たちをねぎらいほめたたえる日であるらしい。ジャクソンビルでもパレードがあり、ちょうどホテルの目の前がコースになっていたので見物した。オープンカーに乗って手を振るかつての軍人、現役軍楽隊や高校生によるマーチングバンド、本物の戦車や小型潜水艦などが行進するのを、沿道の観衆は拍手したり星条旗を振ったりして歓迎する。大人も子供も、白人も黒人も心を一つにしている。日本と違ってここでは愛国心というものが当たり前に浸透しているのだろう。米国は独立戦争以来、数多くの戦いと犠牲者を積み重ねて今日の繁栄を築いたのだ、と彼らは言う。彼らにとって戦争とは尊い行為であるようだ。イラク戦争は間違いだった! 戦争のない世界を! と声高に叫んでみても、米国民の大多数に理解してもらうのは難しそうだ。

 学会の全日程が終わり、会場で会った共同研究者と夕食を食べに行く。当地に来て6日目にして初めてちゃんとした夕食を食べる。明日は帰国。