市ヶ谷

 オープンキャンパス後、飛行機で東京へ。
 大学時代に所属していた研究室の指導教授の定年退官記念パーティに参加。私は卒業してから15年が経過していて、まさに15年ぶりでお会いする方々も多かったのだが、皆さん全く変わっていないのには驚いた。そして久々に会った人々と、つい昨日会ったばかりのように話す自分がいる。やはりこの場は自分にとって最高に居心地が良く、あの頃の研究室の空気分子はいまだに自分の身体の一部を構成していると感じた。
 その研究室はスペースは狭いのに人がとにかく多く、しかも実力と個性を兼ね備えたメンバーが揃っていた。夜になると研究室内で教官から4年生までが集まって酒盛りが始まるのが常だった。研究室はほとんど生活の場であったと言っても過言ではない(その割には朝来るのは遅かったが)。こういう雰囲気は今いる研究室にはあまりないんだよな。今どきの学生に研究室に入り浸ってもらうにはどうしたらいいだろう、などと考える。
 宴は3次会まで続いた。充実した晩であった。実家泊。