漫画店

 パラダイスを見つけてしまった。
 ていうか、池袋のジュンク堂には何十回も行っているのに、どうして今まで地下のコミック売場に足を運ばなかったのか不思議。

 棚に並んでいる漫画の数も膨大だが、それだけではない。至る所に漫画生原稿の展示やら漫画家自身の手になるポップやらがぎっしり。品揃えもサブカルコミックからプロ作家の自費出版本まで幅広い。他の漫画専門のチェーン店とは間口の広さが違うよなあ。漫画好きには何時間いても飽きない場所。時間も年齢もしばし忘れて至福に浸る。
 最近欧米で増えている日本漫画マニアの青少年たちを、こういう場所に連れて来たいと思ったりする。歓喜のあまり卒倒する者も出るのではないだろうか。

 たまたまジュンク堂では、谷川俊太郎安野光雅に続く作家店長シリーズ第3弾‘シーナ書店なのだ。’がオープンした日でもあった。客にサインする椎名誠店長の姿をミーハー気分で遠くから眺めたりもした。やっぱり東京って刺激的。