東京のカケラ

 今1/1だが一応2003年最後の日の記録を。今日も街歩き。表参道、神田を回る。
 最近は東京に来ても池袋と神保町と秋葉原以外の街にはほとんど用がない。青山通りを歩くのは4年ぶりくらいだろうか。こういうオシャレさんの街でデパートの紙袋下げて歩いていると少し恥ずかしい。神田の老舗蕎麦屋には年越し蕎麦を求める客の行列ができていた。ああ、ラーメンだけじゃないのだ。

 東京に住んでいた学生時代は青山だろうと新宿だろうと比較的自由に動き回っていた。その一番大きな原動力は今思うと、映画だった。当時はビデオデッキを持っておらず、名画座や図書館の情報を雑誌でこまめに調べて、見たい映画が上映されるなら東京近辺のどこへでも飛んで行った。
 映画がビデオで簡単に観られる今、自分がもし東京に住んだら、どの程度アクティブにこの街を享受しようとするだろうか。映画以外に何か興味ある切り口を見つけて動き回り、東京を楽しんでいるような気分に浸るだろうか。この2日間で見た街はもちろん、学生時代に数年かけて歩き回ったいくつもの街も、まだ東京のほんの一部に過ぎないのだけど。