人形劇

 投票を済ませたあと、運動のため6km離れた松任図書館まで徒歩で行く。
 『NHK連続人形劇のすべて』(2003年 アスキー)という本が面白かった。実のところ私は『ひょっこりひょうたん島』ではなく『ネコジャラ市の11人』を見ていた世代であって、歌とか細かいエピソードを断片的に覚えているが、全体のストーリーやキャラクター設定などはほとんど忘れてしまっており、情報を知りたかった。脚本、音楽、人形デザインなど『ひょうたん島』と同じスタッフが再結集して作った作品である割には、後世の評価や話題にのぼる頻度は天と地ほども違う。本書の解説を読むと、『ネコジャラ市』は‘いじめ’‘死’‘壊滅’といった負の要素を多く含んだ、『ひょうたん島』とは正反対の作品だったことがわかる。のみならず、視聴者の反応がよくないと言っては物語の大幅な軌道修正をしたり、放送中に井上ひさし氏が活動の重点を小説家のほうに移したりと、いろいろな要素が重なってこういう評価になってしまったらしい。複雑な思いだ。

 TVの選挙速報は、情報を早く知りたい人には不便だ。石川1区で誰が勝ったのか知りたいのにTVでは北海道の結果を読み上げていたりする。やっぱりこういう時はネットだな。