倉本ドラマ

 県外の方のために注釈。昨日の日記の「四十万(しじま)」とは金沢市南部にある地名です。
 ところで30%引きのコンビニ電池よりも、ホームセンターで買ったほうが安いだろうというツッコミをもらった。なるほど。

 図書館にあった『別冊宝島・僕たちの好きな倉本ドラマ』をパラパラと見る。
 最近の1クールドラマにはほとんど食指が動かない。ストーリーのテンポが早く、そのために人物や状況の描写が簡潔すぎて感情移入しにくい。展開が予定調和的でつまらない。ある意味、カロリーメイトを食べているみたいだ。それに対して倉本聰ドラマは、一見時間の無駄とも思えるくらい台詞に対して尺が長い。蛍が何か言おうとして言葉に詰まる表情を1分くらい撮り続けたカットが思い出される。その無駄が視聴者を作品世界にのめり込ませる。よく噛んで味わうべき雑穀飯のようなドラマ(?)。ああ、『北の国から』をまた観たくなった。とくに録画していながら未見の『'02遺言』を観なければ!
 『Dr.コトー診療所』の脚本家吉田紀子氏は富良野塾の卒業生だったことも本書で知る。原作漫画の主人公と吉岡秀隆は雰囲気がぴったりで、すばらしいキャスティングだと思っていたのだが、倉本つながりでもあったのかな。