理系白書

 午前中、研究打ち合わせ。昨夜東京に泊まったのはこのためである。
 午後、再び新幹線とはくたかで金沢に戻る。自由席だが平日の昼間なので余裕で座れた。
 家でシャワーを浴びて、夜、職場に顔を出す。予定外の仕事がいくつか待っていた。ふう。

■『理系白書毎日新聞科学環境部・著(2003 講談社
 金沢へ向かう電車の中で読了。毎日新聞の連載記事を単行本化したもの。この本は理系人間にとって応援歌であり、今いる場所を示してくれる地図でもある。まとめて読むと現在の理系人間事情のすべてがわかる。著名な先生方の研究裏話とか、若き研究者の悩みとか、研究費獲得の秘策とか、結婚・育児と研究の両立とか。
 私も御他聞にもれず普段研究室に閉じこもって井の中の蛙のようになっているもので、最近学会やら同窓会やら研究打ち合わせやらで外のグループの人と話す機会が多かったことで、広い視点を持つことの重要性を認識したところだった。本書はちょうどいろいろな人に話を聞くのと同じように、広い視点を与えてくれる。折に触れて頁を繰りたい本。
 おまけページで、名高達男がウチの近所の金沢工業大出身だと知った。へぇー(バンバンバンバン)