炭素固定化

 終日、測定プログラム作成。今どきN88-BASICという化石言語で書いている。自慢ではないが測定用パソコンもPC-9801である。さすがにソースはMacで書いてテキスト形式で保存して98に移植する。これまではEGWordなどのワープロソフトを使っていたが、今回ためしにExcelで書いてみた。N88-BASICのプログラムの最も煩わしい点は行番号をつけなければいけないことであろう。途中に新しい行を挿入した時には、その前後の行の間の番号をいちいち書き込まねばならないという厄介さがあった。その点Excelなら最後にまとめてすべての行の頭に行番号を打つのも簡単。しかしやってみたら、コメント文を表す行の頭のアポストロフィーが無視されてしまうことが判明した。隔靴掻痒というか画竜点睛を欠くというか。

 ところで地球温暖化対策の一環であるCO2削減策として‘炭素固定化技術’が重要な課題になっていると聞く。空中窒素固定法のように、大気中のCO2を何らかの反応で炭化物と酸素に分解して、あわよくばできた炭化物は再び燃料に使うという技術なのだろう、と興味を持っていた。そんな折、新聞によると米国を中心とする国々で‘二酸化炭素固定化’と称してCO2をまんま海中や地中に放出する技術に取り組むという。これって放射性廃棄物を海中や地中に埋めてしまうのと同じ発想だよね。ちょっとがっかりした。webで調べてみると、触媒反応などを用いた人工的なCO2の分解を研究しているグループもあるが、現状では最も進んだ炭素固定化技術といえば‘植林’であるらしい。木が普通にやっていることを人間が真似してやるのはまだ難しいらしい。