一瞬の夏

 昨日から明日までロングランの実験を行なっているので職場にいる。とは言ってもコンピュータが自動測定してくれるので、終始詰めている必要はなく、やることは時々サンプルを替えたり、予想外のことが起こっていないか確かめるだけ。で、今日行ったら予想外のことが起きていて(トラブルではないが)しばし対処に追われた。やっぱりPCは単なる道具である。

 せっかくの夏日なので、自動測定の間に車を20分ほど飛ばして海へ行った。まだ海開き前だが、浜で水遊びしている家族連れを散見する。波に素足を浸すと心地良い冷たさ。しばし波打ち際をそぞろ歩き、今年初の潮のにおいと波の音を享受した。
 ここは島田清次郎の生誕の地でもある。大正期に一世を風靡した小説家だが、高慢な言動が災いして、見る間に没落し不遇のうちに早世した。本木雅弘主演で単発ドラマにもなったね(『涙たたえて微笑せよ』久世光彦演出、1995年NHK)。昨日ふと島田のことを検索してたら、「大正の江川達也」と例えている人がいてナルホドと思った。いや別に江川氏が没落するだろうという意味ではないので念のため。