NHK好きだし

 トーク番組のCM前の「CMのあとは誰だれの爆弾発言!」みたいなアオリってどうだろう。
 もちろんCMのあとまで気を引かせようという魂胆だけど、実際にその爆弾発言を聞いて満足することは少ない。あまりうすっぺらいアオリを続けていると、オオカミ少年の話みたいにみんなだんだん本気にしなくなると思うが。

 あと「ミリオネア」みたいに、盛り上げに盛り上げた次の瞬間いきなりCMに入られるのも嫌いだ。なんだかバカにされている感じがする。くそー、このCMの商品は絶対買ってやるもんか‥とまで思わなくとも、CMに入った瞬間に感じるあのやり場のない怒りを繰り返し経験するうちに、やがて番組見るのをやめてしまう人もいるのでは。

 こういう手法は、一時的に視聴者を興奮させるかもしれないが、長期的に見ると視聴者のTV離れを促進するだけだと思う。
 CM前には必ず画面右下に番組名が出て知らせたり、加トちゃんがカメラに向かって「コマーシャル!」と言ったりした昔の番組の雰囲気が身体に馴染んでいるので、新しい流れにはついていけないわたくしであった。

 考えてみると、こんな苦肉の策を講じなければならないのは、番組の途中にCMを流すという大前提があるからだ。もういいかげん、番組中CMという現在の常識も考え直してもいいのでは。局側はスポンサーに逆らえないから黙っているだけで、番組制作者にとっても視聴者にとっても、流れを中断されてイイことなどないと思う。
 そのうち視聴者から「CMじゃまだ」の大論争が巻き起こって、20年後ぐらいには「昔は番組の最中にCMを流してたんだよ、今じゃ考えられないね」なんて人々が言っているかもしれない。
 CMは番組の前後に!