『猟奇的な彼女』

 自転車20分漕いでワーナーマイカルシネマズへ。映画館に映画を見に行くのは9ヶ月ぶりだ。

■『猟奇的な彼女』クァク・ジョエン監督(2001 韓国)
 美人だが破天荒な女子学生と、ナヨナヨした男子学生が偶然知り合う話。もっとも女は素直じゃないし、男は完全に受け身だから、このカップルはなかなか進展しない。恋愛映画としてはかなり長い時間をかけて互いを理解していく。この一見困難な恋愛が成立した理由は、“運命”もあるだろうが、やはり二人の純粋さが互いを少しずつ変えて行ったからなのだろうか。

 昨年韓国に行った時に目にしたアイテム−−地下鉄の中とか田舎の駅とか、目上の人の前では横を向いて酒を飲む作法とか、見ず知らず同士でもすぐ熱くなって口論する人々とか−−が登場して懐かしかった。映画に出て来た遊園地や「シンドリム」「プピョン」といった駅名を、帰ってから韓国ガイドブックで探した。主にソウル西部と南部が舞台のようだ。
 人々がジンロ焼酎を飲むシーンが頻繁にあったけど、ほんと、向こうの人ってストレートでカポカポ飲みますね。見ているとまた飲みたくなってきた。本場のジンロを!

 この話、元々はネット掲示板への一学生によるカキコだったんだね。それが熱狂的支持を得てついに映画にまでなった。もし日本の2ちゃんねるあたりでこんな手記を書き込んだとしても「自作自演」とか言われてバカにされるのがオチのような気がする。“共感するチカラ”を持ちたいと思う。

【おまけ】
 「どったの、先生?」(by バックスバニー)のオリジナル台詞はどうやら「What's up Doc?」らしい。(わからない人はワーナーマイカルシネマズへ行けばわかります)