機内で観た映画 (2011. 12. 9)

・『探偵は BAR にいる』橋本一監督(2011)★★★☆☆ 9月に一時帰国した頃に公開され、雑誌で関連記事を見たりしていたので興味はあった。まずまずよくできていると思うし、世間的には好評だったようで、そのことは嬉しい。大泉洋好きだし。けれど僕の中で大泉洋とハードボイルドは今ひとつしっくり合わなかったな。

・『日輪の遺産佐々部清監督(2011)★★★★☆ 浅田次郎原作。複数の時代に生きる、幅広い世代の、さまざまな立場の人物が愛情深く描かれていて、話に広がりがあって良い。浅田次郎はあらゆる人の涙腺のツボを知ってるね。ただ、マッカーサーがとある日本人たちに心を動かされて意志を曲げる過程などは少々安直に感じた。『桃太郎 海の神兵』に描かれたナサケナイ米英の将校みたいではないか? 女子級長の「基準!」のかけ声が可愛い。

・『ツレがうつになりまして佐々部清監督(2011)★★☆☆☆ 堺雅人2連チャン。宮崎あおいとの『篤姫』コンビは適役だが、若くて収入も(多分)普通な夫妻が立派な平屋建てに住める事情とか、「デキナイさん」が顔出しした思惑とか、よくわからない点多し。宮崎あおいがゴロゴロするのを見て楽しむ映画、という評価に落ち着いた。あ、監督も『日輪〜』と同じ人だったのか、今知ったよ。