明日がござる

 何かのきっかけで、昔見たドラマの1シーンを思い出し、何のドラマだったか気になりだした。『ありがとう』に繋がる木曜夜の TBS のドラマで、何かの和風の飲食店が舞台で、支店を出すためにパリに滞在していたお父さんとお母さんが、何か実家から知らせを受けて、前触れもなく突然日本の家に帰ってくるというシーン。お父さんを演じたのは2代目尾上松緑。手がかりは以上。

 答えは『明日がござる』(1975-76 年、平岩弓枝脚本)でした。毎回見ていたはずだけど、神楽坂が舞台だった(『拝啓、父上様』より 30 年以上前ね)ことや、パリ・ロケのシーンがあったことなどは完全に忘れていた。ずっと後に自分が神楽坂にある大学に通ったり、挙句の果てにフランスに住んだりすることになろうとは、ドラマを見ていた当時は夢想だにしなかったのである。

 主題歌だけは、今でも脳裏に刻まれている。改めていい歌だなー。水前寺清子は日本人の心の支えであるな。