「学習」と「科学」

・「学習」と「科学」、来春休刊

 少子化や主婦層の在宅率の低下、子供たちの価値観の多様化などの影響で「最近は部数が最盛期の10分の1を大きく下回る状態」(同社)が続いていた。「学年別総合雑誌が時代のニーズに合わなくなった」と判断し、休刊を決めたという。[朝日新聞]

 残念です。小学館の学年別学習雑誌も「小五」「小六」が休刊になるというし。コドモには、各々の価値観を確立させる前に、様々な情報を提示して見せる総合的な雑誌の存在がいまでも重要だと思うのだが。
 学習と科学の持ち味は、どんな素材でも使うデラックスな付録にあったと言える。とくに科学の付録は「作る」「動作原理を学ぶ」「日常で実際に使う」という3要素を兼ね備えたものも多かった。ただここ十数年の付録からは「作る」要素がかなり排除されていると聞いて、状況の変化に不安を覚えていた。
 コドモ時代に多様なものづくりを体験する機会はどんどん少なくなって行く。20 年後の自然科学界がどんなふうに様変わりするのだろうか。