幻のピーナツ

 かつてツル・コミック社のピーナツブックスは 30 冊くらい買った。全巻数の半分にも及ばないけど。
 しかし今思えば、このピーナツブックスはきわめて読者に不親切なシリーズであった。たとえばいくつかの有名なエピソードをピーナツブックスで見た事が無い。スヌーピーが月面に降り立つシーン、ライナスがトリュフに恋をする話、リラン誕生の経緯、そしてスヌーピーが元の飼い主・ライラのもとへ旅立つ物語など…。これらの話は本当にピーナツブックス未収録であること、そして月刊 SNOOPY には載ったことを → のページで今日知った[LOCAL CACTUS CLUB]。国会図書館に行って当該雑誌を見るのは可能かもしれない。
 もう1つの不親切な点は巻数が時系列順に進んでおらず、エピソードが激しく前後していること(これはアメリカで出た原書もそうだったらしいのでツル社だけを悪く言えないけど)。「なるべく年代順に読むには」[同上]のページが役立つ。50 年分の全作品を完全時系列順に読めるようになったら面白いだろうな、と思う。