物理学賞

 製膜3回。合間に↓を読了。

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■『陰日向に咲く劇団ひとり(2006 幻冬社)★★★☆☆

 短編集で、各短編の主人公が別の短編に脇役でチラッと出てくる。こういう複数の視点を持った形式は好きだ。読者の思い込みを裏切る仕掛けもいくつか仕込まれていて楽しい。スルスル読めたけど、もう少しディテールを書き込んで、情景や空気感が伝わるようにしてほしかったな、などと思った。ところで同名映画の公式サイトを見ると、どうやら複数の物語を強引に1つの流れにまとめているようで、『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいに焦点がぼやけてしまわないか、と懸念。

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 ノーベル物理学賞は巨大磁気抵抗効果を発見したフランスとドイツの研究者に決定。我々の研究に近くなくもない分野なので、自分の中では例年よりも盛り上がった。