小規模

 自動測定装置、薄膜作成装置、居室の間を行き来していた。ヨーロッパ出張まで1週間しかないので忙しい。だが計画どおり準備が進んでいるのかどうか自分でもよくわからない。

 モーニングに福満しげゆき作品が読み切りで載っていたので思わず「うぉー!」と叫ぶ。ガロの流れを汲むアングラ的な作家。単行本『僕の小規模な失敗』の評判は噂に聞いていたが未読だった。今回の『僕の小規模な生活』はその続編。一度ちゃんと読みたいと思っていたが、まさかモーニングで読めるとは思わなかったので嬉しい。本作だけに関しての読後感想を言えば、予想していたほどジメジメしてなくて、主人公もネガティブ思考なわりには周囲の人々と普通に共存しているように見受けられた。私漫画ということで『失踪日記』と比べたり、ダメ男話つながりで『フライングガール』を思い出したり。どの話でも、したたかで頼りになる女性が主人公男のそばにいて泥沼から救っていることに気づく。