チキン

 朝、返却期限が来ているので『人間の條件・第六部』のビデオを観る。バッドエンドな重苦しい映画でイブの一日が始まる。
 松任図書館。なんとなく4冊借りる。自分の図書館の使い方って、たまには知りたいことや調べたいことがあって行くこともあるけど、たいていは資料を返しに行って、なんとなく適当にまた選んで借りる、の繰り返しだな。雰囲気が好きなのでただ書棚の間を歩いているだけで楽しいというのもあるけど。そうして大したモチベーションもなく借りた資料はなかなか読む(観る・聴く)ことをせず、返却日が近付くとその消化が義務となってのしかかる。これだけの知識の宝庫にただ無目的に接しているのは考えてみれば勿体無いことだ。目的を持って向かい合えばもっと血肉となるものをもらえるのに。これは学校の授業(講義)も同じだね。

 2ヶ月半ぶりにプール。4月に年間パスを購入してから12回目。元を取るには残り3ヶ月に28回通わなければならない。写真屋、カー用品店、書店など回る。
 通りがかった‘文具スーパー・事務キチ’(初)に入ってみる。元大型電器店だった建物を利用している。巨大なスペースほぼ全部が文房具・事務用品の売場というのが新鮮だった。カップ麺などの食品も売っているが、これも残業する(もしくはオフィスで昼食をとる)事務屋さんのための商品ということだね。

 今日は‘一人で街へ出てはいけない日’だ。いや禁止されてはいないけど。イブが平日なら「クリスマスなど下界の話さ」と山の上の職場でゴリゴリ仕事していればいいのだが、今年はなまじ休日に当っているので、下界にあって祭りムードの人々の中で独自行動をとるのはなかなか難しい。つい周囲の雰囲気に呑まれてスーパーで鶏もも焼を買ってしまった。恥ずかしい。自分で買い物カゴに入れておきながら、一刻も早くこの場を立ち去りたい気分だった。