上田

 書類1ヶ書き、メールにて送信。わずか1ページのものだが結構悩んだ。
 能率的に仕事をこなすためには、「この書類は○時間で上げる」というように時間割を決めて、実際その通りに仕上げる能力が必要になってくる。最近のように頻繁に〆切り付きの書類書きをこなしていると、そうしなければやっていけないので、だんだん計画能力と計画遂行能力が鍛えられてきた気がする。まだまだだけど。

 2年前のGWに帰省する際、信州上田に1泊した。上田城跡公園、市博物館、塩田平の無言館などを回った。町には気骨のありそうな古書店やユニークなラーメン屋があったりして面白かったし、西のほうに少し走れば見通しの良い高原が広がり、快適な土地だった。そんな高原風景の中にいくつか大学が点在しているのを目にして、「こういう所に通ったらどんなかな」としばし想像したものだった。
 で、最近読んだ漫画の舞台が、実はまさにここの大学をモデルにしていることがわかってびっくり。作品の登場人物やエピソードがあの時見た風景とリンクして、にわかに自分の中に深く浸透してきた。作品中の学生たちは大学周辺のド田舎さに戸惑いつつも、徒党を組んで結構前向きに生活を楽しんでいる。
 ひるがえって自分のいる大学を思う。ウチもド田舎で、広大な田園風景を見下ろすような場所にある。前向きに田舎生活を楽しんでいる学生たちも多いが、 ド田舎さにケチをつけるばかりのネガティブな人も多い。もちろん漫画は虚構であって、あの上田の大学の学生たちだって実際にはどうなのかわからないし、加えて当地は上田の大学よりもさらに交通の便が悪いから学生が卑屈になるのは無理ないかとも思う。しかし結局自分の生活を楽しめるかどうかは自分次第だと思うので、もっと色々な人と会話を交わして楽しめることを見つけたらどうか、とネガティブピープルには言いたい。