快晴

 8/5 (火):ターゲットをチャンバーに入れて、当地で最初の製膜。日本では使わなかった手法をいくつか採用。見かけは奇麗な膜ができることを確認。
 これから金曜の午前まで製膜に従事する。ポンプが小さいので少しでも長く真空引きしたい、しかし膜はできるだけたくさん作りたい、という2つの相反する要求の妥協点として「1日2回、12 時間おきに制膜」という方針を立てる。日中は暑くてたまらず、夕食とシャワーのためにどうしても1度帰宅したい。結果、朝9時頃に来て膜を作ったりデスクワークしたりして、夕方に一旦帰って、夜9時頃にまた来て膜を作って、12 時頃に夜バスで帰るという生活パターンに。

 8/6 (水):製膜2回。一時帰宅中、自転車の後輪に空気を入れるも、いくら入れてもポンプの手応えが固くならない。やがて「ポン」と軽い音を立ててパンクした。音が軽いということは、以前から小さい穴があいていたのだろう。夜バスの最寄りの停留所(アパートまで歩くと 20 分くらいかかる)から自転車で帰宅するというすばらしい計画は頓挫してしまった。

晴時々曇

 8/7 (木):朝、これから共同研究先へ向かう同僚と Jean Jaures のバス停で待ち合わせ、オープンカフェに入る。彼に測定してもらうため、これまでに作った試料を手渡し、今後の方針について相談する。
 出勤。製膜2回。途中、雷のために建物全体が停電になった。自分も職場にいたので真空装置の対処ができたが、無人の時に停電した場合の安全対策はまだ立っていない。
 夜に、測定してもらったデータが送られてきた。まあまあ良い膜ができているようで安心した。

 8/8 (金):午前中に、休み前の最後の製膜を1回して、装置をシャットダウンさせる。やれやれ、終わった。
 これから夏休みの一時帰国のための荷物作り。よりによって一番蒸し暑い時期に欧州から日本に戻るなんてバカバカしいけれど、ずっと前から決まっている便なので仕方がない。もし来年も此処にいるなら休暇の時期はよく考えよう。
 明日はパリからロンドンへ飛ぶ。アパートを早朝に出なければ。荷物を転がして駅まで歩くのも覚悟の上。残っている唯一の重大なノルマは「出発時刻に起きていること」だ!