曇時々雨

(昨日の続き)
 とはいえ、せっかく外国にいるんだから、余計な世間の雑音を見聞きせずに自分のステップアップに力を注ぐべきだ、というのもまた実感としてある。実際、『やじうまプラス』のような情報番組を見る機会が無いことを今では幸福に思う。思えばあれらは新聞記事にただ同調して考え無しに叫んでいるだけで、声高なぶん見ていてストレスを感じる番組だった。
 いつも思い出す極端な例が明治時代のとある研究者の話。研究以外の世間の動向にとんと興味がなく、ひたすら大学に通って顕微鏡を見る毎日で、日露戦争が始まったことも終わったことも知らなかったという。こういう境地に少し憧れもする。自分には無理だとわかっていても。

 論文:全体の構成がまとまり、日本語下書きの改訂作業を開始。これを投稿したら週末にパリに行こう。(鼻先のニンジン)