2月の記録

 2/28 (木):曇、2〜4℃ 工作室の職員JPにセラミック管を切断してもらう。長らく使っていなかったダイヤモンドカッターで、冷却水が出るようにしたり長い材料がつっかえる横壁をグラインダーで一部切断したり、大騒ぎになってしまった。無事ヒーターのパーツが揃い、組み立て。/論文Aの査読結果が早くも来た。それは良いが、変な箇所に新たな細かいクレームがついてまたもや「要改稿」判定。ああもう! 冷静に考えて原稿手直しの必要はないと思う。なので今回は単にクレーム返しで返答する所存(人生初かな)。/夕食後再出勤。
 2/27 (水):曇、2〜4℃ 論文A再投稿。休暇から戻ったリーダーとヒーターのメンテナンス。夕食は安パスタ屋。再出勤せず。
 2/26 (火):小雨/晴、1〜5℃ 装置契約書の下書きを共同研究者に送付。事務職員Iにプロジェクト予算を確認。論文Aの査読者から示唆された参考論文を読み、原稿改訂。製膜部屋の片付けと掃除、明日の準備。夕食後再出勤して原稿改訂続き。/書籍『ほかほかのパン』太田浩一(2008 東京大学出版会)読了。★★★★★ 科学史西洋史と旅行ガイドを兼ねたエッセイの第2弾。少し詰め込み過ぎな気もするけれども、よく一人でこれだけさまざまな土地を探訪したものだ。それぞれの場所と時代で、科学者がどのように社会と関わったかの物語。自分も含めて理系人間は往々にして人文系科目に弱い(逆もまた真なりか)けれども、理科と社会両方のセンスを身につけることは重要だ。

ほかほかのパン (物理学者のいた街2)

ほかほかのパン (物理学者のいた街2)

 2/25 (月):雪→小雨、0〜2℃ 図面完成→共同研究者と技術職員 JP に渡す。JP から工作プロセスの変更を提案され図面少々修正。金属板をコの字型に折り曲げるつもりが、工作室の折り曲げ機では R が 6 mm 近くついてしまうので不適切で、むしろブロックから削り出した方が良いと言われた。何なんだこの折り曲げ機は…。/共同研究者から求められていた「契約書」の下書き。こういうの初めてで勝手が分からない。/夕食後再出勤。論文Aの査読結果が来た。ポジティブコメント。よしよし!
 2/24 (日):曇一時雪、-2〜2℃ 家勉強(半分遊び?):雑誌 Le journal de Spirou の漫画を辞書を引きながら読む。最近毎週買っているが、パラ見しかしていなかった。辞書を引き引き仏語を学ぶ作業もしばらくサボっていたし。/職場へ。遅くなってしまい語学講座録音のみ。この音源も溜まる一方で消化してないな。毎日向き合わないと。
 2/23 (土):晴 昼までダラダラ。街中と Petite Arche に買出し。Fnac で DVD 5枚 30€ で買う。夕食:久々に丸鶏スープ。
 2/22 (金):晴、-3〜2℃ ドクター学生の東京アパート探し(2回目)。図面作成続き。精神的に疲れる。
 2/21 (木):快晴、-2〜3℃ 基板ヒーター図面改訂→再依頼、引き続き次の部品図面作成開始。夕食後再出勤。

 2/20 (水):快晴 出勤前に模型店に立ち寄って材料を探すもめぼしいもの無し。職場にて論文A修正完成、カバーレター書き、投稿。1日かかってしまった。カバーレターが長くなったせいもある。退勤後、投稿記念に軽く外食をと思っていつもの安パスタ屋に赴くも臨時休業、近くで目についた『煙草を吸う兎』という名前の食堂(初)に入って日替り定食を食す。帰ってすぐ寝てしまう。
 2/19 (火):快晴、-1〜8℃ 論文Aについて討論続き。急遽試料1枚再測定。良い結果。/基板ヒーター図面完成し、工作依頼しに行ったら、肝心の材料(厚い銅板)の在庫が無く、のみならず頼りの RS コンポーネンツでも扱っていないことが判明。図面を引く前に調べるんだった。仏語を喋るのが面倒でつい先延ばしにしてしまった。夕方、Petite Arche に材料探しに行くもめぼしいもの無し。夕食後再出勤。論文A修正。
 2/18 (月):快晴、0〜9℃ 基板ヒーター図面描き。論文Aについて共著者よりコメントあり、討論。夕食後再出勤。/3月にエストニアに行く日程が決まったので飛行機を押さえる。いつも利用している日本の某旅行代理店のパリ支店。1人ちょっと、痒い所に手が届かないというか会話しづらい店員がいて、今まで2回担当されて2回ともイライラさせられた経緯があり、今日も電話をかける際に「この人に当たりませんように」と祈っていたら3たび当たってしまったでござる。そしてまたイライラさせられた。まあ5年半もいて未だに日本語が通じる旅行代理店に頼る自分が甘いのかもしれん。そもそも航空会社のサイトで自分で購入するのもアリだったか。
 2/17 (日):快晴、0〜7℃ 午後、職場へ。基板ヒーターのデザイン(途中)。
 2/16 (土):曇 家に電話。Petite Arche に買出し。
 2/15 (金):曇、4〜9℃ 査読レポート見直して送信。工作図面描き用にフリーソフト DraftSight を再びダウンロード(以前導入したノート PC は盗まれたので)し、使い方を練習。勝手が違いなかなか思うように使えない。PowerPoint とどちらが得策かまだ迷っている。
 2/14 (木):曇一時雨、4〜10℃ 重い腰を上げて査読用原稿を読み、レポート下書き。夕食後再出勤。
 2/13 (水):曇、1〜4℃ まだ返事していない一部の人に都合を聞いて、プロジェクトミーティングの日程を決める。新製膜装置のデザイン。査読もする予定だったがデザインを始めるとやめられない。今日は夕食後再出勤はしない。
 2/12 (火):曇、0〜6℃ ヒーター業者に状況を連絡して今後の方針を相談。荷物いくつか受け取り。論文A改訂。夕食後再出勤して続き。深夜に完成し、共著者に送付。一区切りついた。明日から3日間は査読者の役を演じなければ。/誕生日だったが現実世界ではとくにイベントはない。同僚たちはしばしば、自分の誕生日に職場でシャンパンとお菓子のミニパーティを開くけど、僕はそんな気にならない。そういうのはむしろ論文が通った時にやりたいよ。
 2/11 (月):曇、1〜6℃ チャンバーを開けてヒーターの冷却パネルを掃除、再び真空引き。午後、同僚Eとグローブボックス作業。並行してヒーターの昇温テスト。なんとまた電流ドロップが再現。ああ、電源でなくヒーター本体に問題があったのだ。最悪、発熱体を交換せねばならないかもしれない。夕食後再出勤。論文A書き。

 2/10 (日):雨、1〜7℃ 午後、職場へ。雑用。論文A書き。
 2/9 (土):曇、2〜8℃ Petite Arche に買い出し。家に電話&ビデオスカイプ(初)。Arte のアーカイブWikipediaキュリー夫人の人生に改めて接する。フランスの公的機関や世論は彼女に辛く当たった面が多かったことを認識。ポーランド人の彼女が生涯フランスに留まって研究を続けたのは、フランス国というより夫ピエールとの絆によるものだった。
 2/8 (金):曇、2〜6℃ 昼まで論文Cを改稿し、共著者に送信。チャンチャンバラバラを演じた気分。午後、論文Aに追加の図を作成。同僚Eにガラスオーブンの使用法を教わる。3月のミーティングの現日程に都合の悪いメンバーが出たので急遽日程変更の段取り。夕食後再出勤し図を完成。週のうち3日再出勤するとさすがに疲れるな‥。
 2/7 (木):晴/曇、1〜6℃ 論文Cチェック続き。この原稿、主著者は「ほとんど完成したと思う」と書き添えて送って来たが、まだツッコミどころが山のようにある。ふう。午後、セミナー聴講。最前列に座ったのに途中居眠りを禁じ得なかった。講師先生には申し訳なかった。夕食後再出勤して論文チェック続き。/ページビュー9万到達。/iPad miniKeynote をダウンロード購入。
 2/6 (水):晴/曇、3〜9℃ 論文Aの図面を確定。プロジェクトBについて考える。同僚Eと討論。続いて彼から送られて来た論文Cの原稿チェック。昨夜の帰宅が2時にずれ込んだので、今日は夜の再出勤はしないさ! 酒も飲むさ!
 2/5 (火):雨→晴、2〜7℃ KKS にて SEM 観察。昼食後職場へ。発注した電源が納品された(早い!)のでヒーターに通電テスト。使えそうだ。共同研究先から送られて来た論文Eの原稿チェック。これ、論文Aと同じ時期に同じトピックで同じ雑誌に投稿しようとしていることに気がついた。査読者候補がかぶらないようにする等の配慮をしたほうがいいかな。夕食後再出勤して続き。
 2/4 (月):晴/曇、5〜9℃ 物品発注2件。論文A用図面作成。
 2/3 (日):曇、-1〜9℃ 昼過ぎから職場へ。ラジオ講座録音とか CD のエンコードとか動画ダウンロードとか(仕事はしていない)。YouTube 映像を iTunes に取り込むには RealPlayer Converter でファイル形式を変換すればよいことを知る。Arte の過去の放送番組が公式サイトで閲覧できることも。
 2/2 (土):小雨→晴 ダラダラと昼過ぎまで過ごす。実家に電話。最近 Skype がつながらないという話なので電話を通じて原因を探る。むこうがオフラインらしいことはわかったが、どうすればオンラインにできるかを声のやりとりだけで解決できず、断念。夕方、大型書店 Cultura と Chambray 2 のスーパーに買出し。DVD 1枚買う。牛焼肉と赤酒を食しつつ、TV(arte)でスピルーの 75 年の歴史をひもとくドキュメンタリーを観る。
 2/1 (金):雨、8〜13℃ 論文A改稿続き。従来の報告と比較する新しい図のための調査。手をつけたら面白くなってきた。/リーダーと技術職員Cと電源の問題に対処。箱の中のアースの配線を外すことでアース電流の問題は解決し、通電試験の結果ヒーターに問題はなさそうだと結論。それはよかった。ただこの電源のパワーは製膜には足りない事も明らかになり、それは残念(予想されたことだが)。